みなさんお元気ですか?暑いですね。
私はこの記事を書くためにまず精神を落ち着かせようと皿洗いをしてきました。水道から出てくる水さえ温くて嫌になっちゃいますね。
さて、この度わたくし、「酒留清彦のイメージカクテル」を作ってもらいました。
この記事には次の内容が含まれます。
アルコールの話、いやにテンションの高いオタク
世にあふれるオタクコンテンツ。コラボカフェ、コラボドリンク。キャラをイメージしたそれらは我々の心を狂わせていきます。
つい先日も金カムの推し、キラウㇱの香水が出て「こりゃあ頭もおかしくなりますわ!!!」と絶叫したのでした。
そして1か月前くらい、友人と通話中(金カムのアニメ一緒に見てた)に「推しのイメージカクテルを作ってくれるお店がある」という話題に。
行くっきゃないじゃん!!!
え~♡ キラウㇱくんのお酒飲みたいよ~!爽やかなんだけど渋みがあってさ~でも甘いのかな~!なんつって!おい!!!待てよ!!!!金カムはコラボカフェとかまだまだ可能性あるだろうが!!!!!
酒 留 清 彦 だ !!!!!
もしかしたら、もしかしたらジャンプカフェみたいなのがやってさあ、もしかしたらよ?「ぴゅーとふくじゃがードリンク」は出るかもしんないよ??でもさあ、「酒留清彦の」は絶対出ないじゃん!!
こうして私たちは西荻窪へと向かった。
お店に向かう前にビールと梅酒ソーダ割を摂取した。それがよくなかった。
今回伺ったお店は「イメージカクテル」を作ってくださるところ。そう、「キャラカクテル」ではないのです。「キャラ」ではなく「自分から見たキャラのイメージ」です。だから解釈違いが起きない仕様になっている。やさしいね!最初にオーダーシートを書きます。

この時点で頭が痛かった……。性格のところはwikiを参照させていただきました。ふ~ん、純朴な好青年ね……。
好きなところ、……好きなところ!?照れるな……
記入例のシートも渡されるのですが、「裏面に書かないでください」との記載あり。危なかったです。裏面まで書くところだった。きも杉謙信!
正直ここは、昨年個人的に趣味で作り友人に語っていたジャガピヨのプレゼン資料が役に立ちました。みんなもプレゼン資料作った方がいいですよ。
イメージカクテルは時間がかかるので、その間にほかのドリンクを注文。2つの色を組み合わせられるコンビネーションカクテルにしました。
「えっとぉ……、下が白、上がオレンジでお願いします」

わ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!
ジャガーさんだああ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!
味は上がクランベリー、下がココナッツ。トロピカルだった。きゅっと酸っぱいんだけど混ぜるとフルーツジュースみたいな、なんか桃みたいになった。ふ~ん、やっぱり「桃(sptz)」ってジャガピヨイメージソングなのかも!!!!!やった~!!
友人と3人で行ったのですが、シートを出すタイミングもあり私が一番最後でした。
- 先輩:キャラ萌えしないオタクなのに下の二人に連れられてきてかわいそう。本案件のストッパー役(下の二人が正気を失いがちなので)。
飼っている美猫ちゃんのカクテルを注文。猫ちゃんのおめめの色完全再現されてた。金木犀の香りとジンジャーブレッドシロップで子猫らしさと甘えたちゃんなところを表現。
- 友人:自己犠牲メガネを食べて生きている。私の性癖ほぼすべてを知っているため私は何かあればとにかくこいつを呼ぶ。
ワー〇ドトリガーの三〇修くん(自己犠牲メガネ)を注文。カクテルはとにかく美しかった。ウォッカと杏仁シロップ。自己犠牲のすぎる異常性が無味無臭度数激高のウォッカ、足りないものを補い工夫して戦おうとするところが杏の花言葉「不屈の精神」で表現される。杏仁シロップの甘味自体は混ぜないと無味無臭のウォッカに消されて出てこない。説明を聞いてなぜか私も机に伏せてしまった。耐えられない!!!!全体的に「信念」みたいなカクテルだった。
- ぴらふ:お酒飲むの好き。でも強くない。特にジン(大好き)を飲むとぱっぱらぱーになる。
猫ちゃんのカクテルで期待が高まり、〇雲修カクテルで汗が出る。処刑を待っているような気分。
そして…………

ぎゃあ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!
ンガワイイ~~~~~~~~ッ……
■上の青いとこ
お姉さん「こちら上の青い部分、ジンです」
ぱっぱらぱーになる~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!
ジンが好きって書いてないのにわりと運命でした。酒留清彦が私を狂わせる。ジンだったんだ……
お姉さん「こちらのジンがサイレントプールという名前です」
ピヨ彦 海が好きってシートに書いたっけ!?書いてない!!!!ア”ッ……♡
柑橘系の味が強い、すっきりしてるけどなんかおしゃれな香りのジンでした。
ツッコミなので辛口のイメージですとのこと。ピヨ彦の表面的なイメージ。(この時点で口を手で押さえながら「はい……はい……」と苦しそうに返事をするオタク)
■下の黄色いとこ
お姉さん「焼き栗のシロップを使っています」
ウッ…………!!!!!!
果物、とか、花、の甘さじゃないんですよね……秋に生まれた(これもシートに書いてない!泣)、純朴な男なんですよね……香りも味も甘いです。ほっこりする。
お姉さん「上のジンとはちょっと意外な組み合わせで、これはジャガーさんと出会ったことによる……」
アッ………………!!!!!!
息が苦しい……。お姉さんの言った通り、混ぜて飲むとはちゃめちゃな味がしました。なにこれ?
ジンの柑橘の爽やかさよりも「苦み」の主張が強くなります。基本的には甘いんですけど、ジンで舌がびりびりします。でも甘い。ふしぎとグレープフルーツみたいな味がしました。でも栗なのですっきりさみたいなものが薄い。ガラスじゃなく木工みたいなさらさらした感じ。三〇修はガラスだった。
友人が頼んだ三雲〇も「常識人が持つ異常性」をシートに書いていたのですが、
その異常性を
〇雲修は「無味無臭度数激高のウォッカ」「どこまでも透明」で表されるのに対して
ピヨ彦は「混ぜて飲んだ時のわけわからなさ」で表現されるのすごいよ
シート交換して読んだ時の「似たカクテルになっちゃうかもな~」という思いは杞憂だった。
お姉さん「栗はイガの中にありますよね、反骨心というか、実家が笛工房で自身も才能を持っていながらそれに反発をして……」
ぢぬ~~~~~~~~~~!!!!!!
■グラス
お姉さん「形はいたって普通のロックグラスです。常識人なところですね」
口を押さえてふうふう言う私の前でグラスにライトを当てるお姉さん。
お姉さん「これは飲み物が入っていると見えづらいですが周りに細かい模様が入っています。飲み進めていくと本性が出てくる感じですね」
たすけてほしい。
アクセサリーはト音記号のマドラーと、ギター付きのピックに刺さった黄色いドレンチェリー。甘い。可愛い。バカ!もう!バカ!私が。
やばい、ほんとうにやばい。そう友人たちにつぶやきながら飲んでいく。お姉さんがテーブルに戻ってくる。あっボトルの回収かな……
お姉さん「すみません、申し上げ忘れていて……グラスの模様は鎖になっています」


口を押さえておらず完全に油断していた私の口から漏れるあ”あ”~~~!!!!!という喚き声。頭を抱える私。
好きな女の子を8年放置する男。誰かに心を縛られている男。
お姉さん「すみません追撃してしまってwwwエヘッ!wwwいひひひっ!!www」
最後の最後にお姉さんが悪魔みたいな声で笑った。殺されてもまあいいかと思ったのだった。
私の書くジャガピヨってこねくり回しすぎてるっていうか、なんかちょっともにゃもにゃどろどろしてるかなって思う(小説で「うおーーーーい!!!」とかやるのが難しいのもある)んですけど、「キャラ」ではなく「私から見たキャラのイメージ」を作ってもらえるって本当にもう……大変なことですよ。
きっと上記のカクテルと「あなたがシートを書いた酒留清彦のカクテル」って違うものになるんですよ。
例えるならば「ここが急所でーす!」ってお腹をめくって晒したところを刺されるみたいな、そういう経験でした。

帰り道、なんも気持ち悪くないのに吐きそうになったし涙でそうだった。眠れない夜になりそうだぜって思ってたのに家に帰ったら頭ガンガンして耐えられなくて、でも酒留清彦を吐いてたまるかと思って氷枕で無理やり寝ました。普段お酒2杯くらいしか飲まないのにビール梅酒ジャガーピヨ彦の4杯を飲んでいたものだから。
飲みながら、ほんとに「弱みを知られたオタクってこの世で最も弱い生き物だな……」としみじみ思い、
「オレたちは、弱い!」と言ったところ、友人から「汚いゴリ」と言われました。
汚いゴリ???!!!??!?!